結婚

　佐藤賢一氏は結婚した。

　詳しくは週刊新潮２０００年６月１日号に乗っているので参照してほしい。

　相手はもとキャスターの女性とか。幸せになってほしい。

　そうか、それで…。

　９９年１１月、佐藤賢一氏から同級生のもとにオファーがあった。忘年会みたいにして飲まないかと。

　で、その席で、かれは３年生の時同級生で、おそらく気さくに話していたらしい女性に、しきりと

「結婚してからだと、バイクって買えないかなあ、やっぱり」と聞いていたのだ。

　それというのも、直木賞受賞その他で得たお金で、かれは念願のハーレーを購入したがっていたからだった。

　自営業の人がローンを組んだりするのはなかなか大変らしい。今でこそ作家協会などに所属することができてそういうことはなくなったのだそうだが、賞をとらないうちは「ローンも組めないんだよ」とその席で賢一さんはぼやいていたのだ。

　聞かれた女性は「わたしもバイクって好きなんだけど、こうして結婚して子供もいるという立場になると、自分のことよりも夫や子供のことに気を配らなければ、という気持ちになる。そうなってくると…バイクはダメね」といった趣旨のことを答えた。

「そうかあ、結婚するとダメかあ。じゃあやっぱ今のうちしかないなあ。バイク屋さんにも言われたんだよ。バイク買うなら結婚前か、５０才過ぎてから、ってね」

　５０才というと、子供にほぼ手もお金もかからなくなってくる年代だ。そこまでは家族のためにお金を使わなければならない時代だということだろう。

　その酒の席では「つきあってる相手？いないいない」って言ってたんだけど、その４ヶ月後に入籍とは…やりますね、賢一さん。ハーレーは買えたのかな？

（後日談）

　一昨日（2000.07.06）、街中でハーレーを見かけました。

　自転車を通り越しあっという間に遠ざかってしまったので誰かまでは分からなかったのですが、いままでこの地元でハーレーに乗った人は見たことが一度もなかったので、賢一さんである可能性は高いのかな…。