双頭の鷲

　いまごろ読み終えたなんて遅読の至りですが、まずは読んだので感想を書きたいと思います。

　なんかこう、「傭兵ピエール」の続編みたいな感じがしました。時代もそう離れてないし、場所はフランスだし。

　しかし、私はフランスの歴史ってほとんどわからないのですが、ベルトラン・デュ・ゲクラン、こんなすごい人がいたんですね。佐藤さんの作品を読み進むと、フランスの歴史の勉強になりそうです。「傭兵ピエール」を読んだことでジャンヌ・ダルクへの興味もわいたし。

　それにしても、ベルトラン・デュ・ゲクランは非常に代わった面白い人物象だと思いました。漫画で言うと「ワンピース」みたいですね。主人公の腕が長いところとか、目が大きくて力持ちなところとか。

　それから、何となくなんですが、シャルル五世と図書館で出会い、後におつきの女医となったクリスティーヌ・ドゥ・ピサンとシャルル五世のやりとりは、なんだかディズニーの大人向けの恋愛アニメを見ているような気分になりました。

　いろいろな登場人物が多くて、さすがだなあと感じたし、巻末の資料の多さにもびっくりしました。

　さて次は、直木賞を獲った「王妃の離婚」を読みはじめようと思います。（いちおう作品を古い順に追っています）