一般社団法人高畠青年会議所
2020年度理事長 戸田 竜馬
1979年7月1日に勇敢な青年が相集い設立総会を行ない、高畠青年会議所は誕生し42年目を迎えることができました。これもひとえに、諸先輩方が今日まで組織を守り抜き、明るい豊かな社会を築くため、そして、地域の発展のためにご尽力を頂いたことによるものであり、心より敬意と感謝の意を申し上げます。私が高畠青年会議所に入会した2013年から今日までの7年間、多くの学びを成長へと繋げる事が出来ました。その中でも一番大きく変化したと感じるのはまちに対する「想い」です。これは、青年会議所の活動に身を置く中で、高畠青年会議所の歴史と、先輩諸兄から受け継がれてきたまちを愛する「想い」に触れる機会が多かったからに他なりません。また、その年々の理事長の強い「想い」に導かれながら、まちの発展を望み、自身の心を磨いて、青年会議所の運動を続けてきました。そして今は、受け継いだその「想い」を次世代へと継承していかなくてはならない責任を強く感じています。不安定な経済状況の中、青年会議所運動ができることは幸せなことです。先輩諸兄、会社、家族、支えていただいている人への感謝を忘れず、明るい豊かな社会が真実になるようメンバーが一丸となって進んでいきましょう!!
私たちのまちでは、祭りやイベントが多くあり、それらがまちを活気づけていました。それらに心躍らせた幼い頃の思い出は、今でも私の胸に強く残っています。しかし現在、私たちのまちでは様々な要因によりまちが元気を失いかけていると感じます。私たちは「明るい豊かな社会」の実現に向け活動する団体として、まず故郷である「たかはた」を活気あふれる魅力あるまちにしなくてはなりません。そのためには、まずこのまちの魅力について再度見つめ直す必要があると考えます。まちに魅力があれば、おのずと多くの人が訪れまちの活性化にも繋がります。私たちのまちづくりに対する信念と想いは42年間変わる事なく受け継いできたものであり、「たかはた」が活気にあふれ魅力あるまちとなる大きな一歩にするため熱い想いをもって取り組んでまいります。
近年、小さな頃からゲームやスマートフォンで遊ぶ子どもが増え、子ども同士が直接触れ合うことや身体を動かして遊ぶ機会が減ってきています。特にゲームの中では相手の感情をくみ取ることが難しく、自分の都合で考えることが多くなり、身勝手な考えを持ってしまう子どもが増えてきていると感じます。また子ども同士直接触れ合うことが減少し、相手を思う気持ちを持つことが少なくなり、心の繋がりが希薄化しているのではないでしょうか。私は、子どもたちが社会性を持った大人になるために人を思いやる心を持つことが不可欠であると考えます。そのため、子ども同士が真剣に勝負をした際に得られる嬉しさや悔しさを肌で感じ、相手の痛みや辛さを知り、思いやる気持ち持ってもらうことが大切です。スポーツの中から例え負けても立ち向かうことのできる強い心と相手を敬う心を育むことができる経験が、子どもたちの大きな財産となるのです。子どもたちの豊かな心を育成するための機会を提供していきましょう。
高畠青年会議所は第53回山形ブロック大会を主管します。このブロック大会は、魅力ある地域資源と高畠青年会議所の存在が山形ブロック協議会を通し活かすことで、地域と県内外へ最大限に発信できる貴重な機会であります。この大会において、何より地域に対する「地域益」を創出し、「郷土愛」を育むために、大会を構築する上で行政、関係諸団体を含む地域の人たちとの繋がりを大切にし、多くの時間と多くの想いを共有し、多くの参加者を巻き込むブロック大会を開催することで、自分の地域を創るのは自分たちという参画意識の向上へと繋げていきます。それと同時にこの大会は、様々な経験を経たメンバー個々の成長による高畠青年会議所最大の組織強化の機会になると考えます。個人の成長は組織の成長であり、大会主管を通じて、目に見えて仲間の成長、仲間の有難さや仲間との繋がりを大いに感じ取れる一致団結した機会に繋がります。これらの「きっかけ」を、私たちは地域のために何ができるか、何をすべきなのか、しっかりと本質を捉え、この地域の未来を見据えた「未来へ繋ぐ」運動に挑戦していこう。
SNSが生活の一部として浸透している現在、一度に多くの人とコミュニケーションがとれるメリットや利便性があり、写真が主な表現として愛用されているSNSがあるように写真1枚で伝えられる美しさや情緒もあり、個人が世界に発信できる時代です。私たちの活動の全ては「明るい豊かな社会」の実現を理想とするものであり、目指す理想のためにJC運動を広く深く発信することは重要です。ただ発信するだけでは必要な場所に情報が届かないのも現実であり、届いたとしても情報として受け取ってもらえないことさえも想像されます。私たちの活動を地域に届け、JC運動を浸透させていくためには、広報に関する各種のツールを活用し、情熱と工夫によってひたむきに発信していくよりほかありません。そうすることで受信の機会を増やし、情報として興味を持って受け取ってもらい、JC運動に触れていただき賛同者を増やしていくことで活動への共感を深めていきます。
青年会議所は、様々な個性を持ったメンバーが集い、自分自身を磨くことのできる素晴らしい団体です。しかし、自ら動かなければ何も変わりません。何もせずに誰かが何かを与えてくれるわけでもありません。自分自身が積極的に参画し、高い志を持って取り組むことで何かを掴み取ることができるのです。高畠青年会議所のメンバーであることに自信と誇りを持って、誰に何と言われようと失敗を恐れずにメンバー全員で心をひとつに力を合わせ、私たちの愛するこのまちの未来のために挑戦していきましょう。