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★精神保健福祉士への科目★ |
精神保健福祉士とは、1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。 21世紀はこころの時代と言われています。多様な価値観が錯綜する時代にあって、こころのあり様は私たちがもっとも関心を寄せる問題の一つとなっています。 特に、わが国では、たまたまこころの病を負ったことで、さまざまな障害を抱えた人々(精神障害者)に対する社会復帰や社会参加支援の取り組みは、先進諸国の中で制度的に著しく立ち遅れた状況が長年続いていました。近年になり、関係法の改正などにより、ようやく精神障害者も私たちと同じ一市民として地域社会で暮らすための基盤整備が図られることとなりました。 精神保健福祉士は、精神科ソーシャルワーカー(PSW:Psychiatric Social Worker)という名称で1950年代より精神科医療機関を中心に医療チームの一員として導入された歴史のある専門職です。社会福祉学を学問的基盤として、精神障害者の抱える生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けての支援活動を通して、その人らしいライフスタイルの獲得を目標としています。 さらに、高ストレス社会といわれる現代にあって、広く国民の精神保健保持に資するために、医療、保健、そして福祉にまたがる領域で活躍する精神保健福祉士の役割はますます重要になってきています。 (参照:日本精神保健福祉士協会) 1.人体の構造と機能及び疾病 2.心理学理論と心理的支援 3.社会理論と社会システム 4.現代社会と福祉 5.地域福祉の理論と方法 6.福祉行財政と福祉計画 7.社会保障 8.低所得者に対する支援と生活保護制度 9.保健医療サービス 10.権利擁護と成年後見制度 11.精神医学 12.精神保健学 13.精神科リハビリテーション学 14.精神保健福祉論及び精神保健福祉援助技術 なお、社会福祉士である者については、その申請により上記試験科目のうち、人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム、現代社会と福祉、地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障、低所得者に対する支援と生活保護制度、保健医療サービス及び権利擁護と成年後見制度の試験が免除されます。 <実習について> *H24年度より実習時間が変更になりました。 ●2012年3月31日現在、指定施設における相談援助業務の実務経験が1年に満たない方は、精神保健福祉援助実習が必要です。 ●原則として、2012年6月〜12月の間に210時間(約27日間)の実習を行います。 ●社会福祉士の「社会福祉援助技術現場実習」「相談援助実習」を履修している方は、60時間が免除となり、150時間(約20日)の実習となります。 ●いずれの場合も、精神科病院等の医療機関での90時間以上(約12日間)の実習を必須とし、その他障害福祉サービス事業を行う施設等、機能の異なる2以上の実習施設で行います。 @210時間実習の方:90時間(約12日間)の医療機関実習+120時間(約15日間)の福祉施設実習 A150時間実習の方:90時間(約12日間)の医療機関実習+60時間(約8日間)の福祉施設実習 |
★受験体験談★ |
平成22年の秋、ある方の自死をきっかけに全くサインに気付けなかったことが悔しく、精神分野の知識が不足していることを痛感しました。そこで、12月に精神保健福祉士の資格を取得することで勉強することができると思い、9ヶ月で受験資格が得られる新潟にある専門学校ニフィスの通信教育(短期)を受験しました。合格し4月から始まると思っていた矢先の3月11日に東日本大震災があり、今後授業などどうなるのかと不安でしたが、通信教育ということもあり予定通り4月から学業を始めることができました。 6月と10月の週末2回、新潟での面接授業、8月にビジネスホテルに泊まり込みながら6日間の精神病院実習、11月にも6日間の精神障害者支援センターでの実習を終え、12月に無事卒業となりました。勉強は9月頃より「精神保健福祉士国家試験問題分析と受験対策過去問題集 専門科目編」(久美出版)と「精神保健福祉士受験ワークブック 専門科目編」(中央法規)を使いました。過去5年分の過去問をしながら、忘れた所はワークブックで確認しながら進めました。また、専門学校のスクーリングで使った練習問題や、詳しく歴史や制度が載った小冊子を使い再確認しました。なにせ年齢から物忘れが多く、覚えても覚えても次々と忘れていく日々で、何度も何度も覚えこみました(>_<) 11月に受けた模擬試験では、正答率が56%で、6割を切ってしまった自分に焦り、何をしても身が入らない日々でした。 翌年1月28日(土)の国家試験当日、午後からの試験なので早めに車で仙台駅前に到着、会場へは車での移動が禁止されているため、駅前から出ているバスに大勢の受験者と乗り込み会場へ。心臓バクバクしながらの受験でした。問題は難しく、模擬試験内容よりわからない問題が多かっため自信がなく、採点せず3月のインターネット発表を待ちました。合否が心配でネットを開けないでいたら、友人から電話があり「番号があるよ」と。さっそく確認したら、合格でした。 短期コースでしたが、長〜い9ヶ月でしたね。始まる前は、実習することへの苦痛だらけでしたが、終えてみると、とても貴重な体験ができ、実習してよかったと思います。今後、自分の仕事にも活用でき、取得してよかったと思っています。 |